碓田栄一氏(高15)編集の『濁流の子・補遺』寄贈される

6月27日(木)、碓田栄一氏(高15)が編集された『濁流の子・補遺』が同窓会へ寄贈されました。梅雨前線の豪雨で伊那谷を中心に136人の死者行方不明者を出した三六災害。当時伊那北高校生だった碓田栄一氏は被災者の受験生を励ます運動を始めました。全国から善意が寄せられ、そのお礼に文集づくりを計画。学校や市町村の協力で資料を集めて手書きで写す作業を続け、大学2年の冬ガリ版刷り196ページの『濁流の子』500部を作り上げました。この時集まった作文は約1000点、原稿用紙3500枚に及びました。その中から78点を選んで『濁流の子』が完成。子どもたちの生々しい被災体験をまとめた文集は、三六災害を後生に伝える貴重な資料として平成25年に「伊那谷遺産」に選定されました。今回、『濁流の子』に収め切れなかった作文や新聞記事、雑誌記事などを集めて600ページを超える補遺が作られました。碓田栄一さんの活動については、『百年史』や映像作品『薫ヶ丘百年譜 たぐへて行かむ』で紹介すべく取材を進めています。