福沢武一(中10)著『無名戦士達の生と死の記録』寄贈される

11月2日(水)、福沢武一さん(中10)が心血を注いで出版した『無名戦士達の生と死の記録』が娘婿の坂下昭さんより寄贈されました。同窓会では1冊収蔵していますが、綴じ込んだ際に穴が開けられ、日焼けした状態でした。このたび福沢先生の旧宅に大切に保存されていた新品同様な1冊をいただきました。昭和48年3月に母校の教師を定年定職してすぐに取り組んだのが、日中戦争・太平洋戦争で戦死した旧制伊那中学校同窓生の調査でした。「遺族を訪れ、戦没までの略歴をきき、書簡・日記といった遺稿を借りて一人々々の記録をまとめることが仕事だった。それはいうなれば、もういちど彼らを母校へ呼び戻すしぐさだった。」このようにして伊那町を中心とした55名の戦没者の生と死の記録がまとめられ、昭和50年に国書刊行会から出版されたのです。まさに伊那中学校の『きけ わだつみのこえ』です。鎮魂の書です。