ハンセン病の治療に尽力した橋爪長三さんの著書が届く

1月18日(水)、昨年11月に逝去された橋爪長三さん(高1)のご遺族から、橋爪さんが平成26年に出版した『私の歩いた道ー信仰と生活、そして職業から』をご寄贈いただきました。橋爪さんは信州大学医学部を卒業後に医局で整形外科学を研究され、昭和38年から国立療養所長島愛生園に整形外科医長として赴任し、ハンセン病の治療に従事されました。邑久光明園と大島青松園の3療養所を兼務してクリスチャン・ドクターとして診療・研究にあたりました。昭和49年から新設された長野県身体障害者リハビリテーションセンター所長として平成7年まで勤務、その後29年まで小布施町の新生病院に勤められました。この本の中には、終戦直後の荒れた校内をただ一人で掃除したこと、初代自治会(生徒会)委員長の笠原昌平さん(高2)らと計らって、創立30周年記念講演会に東大教養学部長であった矢内原忠雄先生を招いたことなども記載されています。「あれほど有名な先生が伊那のような不便な田舎に来てくれるはずがない」という学校側の予想に反して自治会生徒達が実現にこぎ着けたのは、橋爪さんや笠原さんらのクリスチャングループと敬虔なクリスチャンである矢内原先生との縁がなしえた事でした。