松本光正さん(高21)から著書が届きました

1日(水)、松本光正さん(高21)から著書『こんな数学だったら絶対に嫌いにならなかったのに-ICU高校数学科の読めば解ける入試問題』(左写真)と丁寧なお手紙をいただきました。松本さんは国際基督教大学(ICU)理学科を卒業後、大学の数学教室で解析学助手を務めましたが、1978年に帰国生受け入れを主な目的としたICU高校設立に伴い、高校数学科教師に転身。教員免許が必要となり、1977年に母校伊那北高校で教育実習を受けました。その指導教諭が中谷安秀先生。2週間の実習を終えて全生徒から授業の感想を書いてもらったところ、ある女子生徒が一言「温かいものを感じた」と寄せてくれました。その言葉を支えに38年間ICU高校で教壇に立ったのでした。後から、その女子生徒は中谷先生のお嬢さんだったことを知りました。この本はICU高校数学研究室の元メンバー3名と現職1名の共著。松本さんは「はじめに」を担当した他、出題した問題の本文と解説、その出題意図を執筆。巻末の「座談会」(右写真)には多くの発言が収録されています。ICU高校2期生の村山斉さんの帯書も手伝って、大変好評な売れ行きだそうです。お手紙は「この本が伊那北高校数学科の先生方および在校生の皆さんに少しでもお役に立てれば、昔貴重な教育実習をさせていただいた母校伊那北高校への多少の恩返しになるのではと思っています」と結ばれています。