駒ヶ根市へ『伊那春秋』第4号を寄贈しました

20日(水)、同窓会から駒ヶ根市へ『伊那春秋』第4号を寄贈しました。駒ヶ根市の下島大輔さん(前所有者)と酒井茂同窓会長・岩崎靖事務局長が出席し、伊藤祐三市長(高31)へ手渡しました。左の写真は長野日報紙に掲載された記事(部分)です。芦部先生の「幻の論考」は、下島さんから同窓会へご寄贈後、岩波『世界』(2022年5月号)に全文が掲載され、さらに同窓会から出版した『われは往く』(薫ヶ丘ブックレット第2号)にも収録され、多くの方の知るところとなりました。この雑誌には芦部論考の他に、戦後間もない赤穗町で盛り上がった文化運動が記録されていて、駒ヶ根市の文化財として大変貴重です。同窓会では「幻の論考」を世に出す使命を果たしましたので、今後は駒ヶ根市で保存活用していただくことが最良と判断した次第です。右の写真は、芦部先生の最後の論文集です。体調のすぐれないなか病床でゲラを校正され、はしがきを5月に書き上げた後、6月12日に先生は逝去されました。6月30日に発行された本書の「憲法学50年を顧みて」(295ページ)には「一年近くも郷里に留まり、当時はやりの文化運動に力を注いだ。ガリ版刷りの雑誌作りに熱中したあの頃のことは、忘れ難い戦後の思い出として甦ってくる」と記されています。駒ヶ根市へ寄贈したのは、この時のガリ版刷りの雑誌です。