「伊那北校地に仮設校舎」「年次統合」の方針固まる

24日(火)第18回伊那新校再編実施計画懇話会(以下、懇話会)が伊那合同庁舎講堂で開催されました。3月に開かれて以来5ヶ月ぶりの開催となりました。3月に県教委から示された校舎整備等スケジュール案に対し、上伊那3団体から要望書が知事・教育長に提出され、さらに伊那弥生ヶ丘高校1年生からも意見表明があり、それを受けて県教委と設計チームで慎重に計画案の見直しを進めてきたため、この時期の再提案となったものです。会議では傍聴に訪れた弥生高の1年生の代表が、自分達の意見に耳を傾けて再検討してもらったことに謝意が述べられました(写真)。7月に両校の1年生と保護者、教職員へアンケート調査した結果も報告され、従来の「伊那弥生ヶ丘高校に仮設校舎を建てて両校の生徒が生活し、令和10年度に一斉統合する」案から、「伊那北高校に仮設校舎を建て、両校の生徒は入学したそれぞれの校地で3年間生活し、新校生徒は令和10年から12年にかけて年次統合を行う」案が示されました。懇話会の協議の結果、この再提案をもとにして今後さらに計画を詰めていくことが了承されました。須坂新校や佐久新校も年次統合される予定です。懸案であった開校時期に合わせた新校舎建設に対しては、令和7年度から小体育館とプールの解体に着手し、その跡地に新校の西棟を建て、新校開校の10年より1年前の9年秋には西棟の部分共用開始が可能と説明されました。防音効果に優れた西棟と校庭に建てた仮設校舎で学ぶことで、防音効果と安全面の配慮がなされることも説明されました。工事の進め方は右の図をご覧下さい。解体→仮設校舎建設→新校舎建設を繰り返す「ローリング案」です。新校舎が完成するのが12年中頃、その後外構工事が行われる予定です。県教委から建設費の増額分は別途手配される事、新校の校名は7年度中に決めたいので次回の懇話会でその決め方について提案する旨の説明もありました。このように、大きな転換点となる懇話会でした。