山口斗人さん(高2)が「篆刻と俳句」展を開催

19日(水)から23日(日)まで飯島町の「道の駅花の里いいじま」2階ホールにて、山口斗人さん(本名:守=高2)が「篆刻と俳句」展を開催しています。山口さんは俳人協会会員で、長野県俳人協会顧問、俳誌みすゞ同人会長。20歳代より俳句を、昭和52年から俳画と篆刻を始められました。今回の展覧会のメインは、その篆刻。会場には篆刻作品23点と額装した俳句作品42点が展示されています。同窓会報「薫ヶ丘文芸」の常連投稿者で、94歳の今もパソコンからメールでご投句いただいています。印の中には不定形な輪郭の味わいのあるものが含まれています。お尋ねしたところ、かぼちゃのへた(左下写真)や竹根を印材として篆刻したものでした。平成27年には2冊目の句集『久根平二』を上梓。城取信平さん(中23)が〈農業のかたわら伊南の地になくてはならぬ俳人である。生業は林檎をはじめとする果樹園の経営であるが、若き頃、故あって大学進学をあきらめ、義父と一緒にランプの家に住み、現在地を開墾した苦労人である。(中略)二〇一二年のみすゞ表紙は、斗人さんの刻字による唱歌「ふるさと」の抄である(右上写真)。このたびの句集は『久根平二』である。七十年ほど前、明けても暮れても鍬をふるい、山林を新しい土に甦られた二町歩余の台地名によるものであり、第一句集と同じものにしたところに、斗人さんのこころばえが見られる。この句集の中で私は   芒揺れ童話の国の入口よ  に久根平の台地が見え、柔軟なしかもあたたかい斗人さんの詩ごころがうらやましく思えた〉と序文を寄せています。『久根平二』は同窓会館でご覧になれます。