北村忠治さん(中10)が残された写真ー伊那中学校寮の青春の日々

2月5日、伊那中学校10回生の北村(伊藤)忠治さんが106歳でご逝去されました。開校当時の伊那中学校に通った大先輩です。そこで、伊那市高遠町勝間のご遺族をお訪ねして、ご自宅に残されていた思いでのアルバムをお借りしました。貴重な写真をデジタルデータ化しましたので、その中からいくつか紹介します。北村さんは旧三義村宮沢で生まれ、旧制伊那中学校に昭和4年に入学。伊那中学校寮に入寮して中学校生活がスタートしました。1枚目の写真は1年生終了時に撮影された寮生の記念写真。2枚目は3年生当時の寮の同室の仲間。右から2人目は後に県議会議員になった1年先輩の小田切行雄さん。12歳から16歳の5学年の生徒が集う寮生活は、上下関係にも厳しいものでしたが、時には横山スキー場でスキーに興じることもありました。その寮も昭和7年3月をもって廃止となります。最期の寮生は17名でした。3枚目の写真は寮の廃止を記念して行われた昇仙峡への旅行で写したものです。伊那中学校寮での青春の日々が刻まれた貴重な写真です。