北澤春樹東北大学教授(高34)日本農学賞を受賞
東北大学大学院農学研究科長の北澤春樹さん(高34)にこのたび、第96回日本農学賞と第62回読売農学賞を授与されることになりました。4月5日(土)に東京大学弥生講堂で授賞式と受賞者講演が行われ、その模様はオンライン配信されます。オンライン配信の事前予約は日本農学会ホームページ(http://www.ajass.jp/)から。北澤さんは小学校の卒業文集に「100歳まで生きられる薬を開発する」と綴り、東北大学農学部で乳酸菌の研究に取り組んできました。腸の免疫機能を活性化させる機能性ヨーグルトを企業と商品化して大ヒット。今回の受賞研究は、微生物が腸の免疫機能を調整する仕組みを調べるためにブタに注目して、ブタの小腸粘膜に存在するウイルスや細菌を調査。その結果、過剰な炎症反応を抑えたりする微生物を発見しました。ブタの免疫機能を調整する微生物を餌に混ぜて与えれば、薬に頼らず健康なブタを育てることができます。現在、国や企業と連携した研究プロジェクトがいくつも動き出しています。
この情報は、東北大学名誉教授(天文学)の関宗藏先生(高14)からご提供いただきました。そのメールの末尾には「先日、大学主催の会で同席した北澤さん、歯学研究科長の小坂健さん(高35)と私が懇談中に大学総長の富永悌二先生も加わり、しばし出身高校や故郷の話で盛り上がりました」と綴られています。母校との絆を今でも大切に思っていただいている事を大変うれしく感じました。
2025年4月4日 9:16 AM | 事務局からのお知らせ