井口昭久さん(髙14)から第7エッセイ集届く

8月31日(火)、井口昭久さん(髙14)から7冊目のエッセイ集『〈老い〉という贈り物』5冊が同窓会事務局へ届きました。老年学の大家は、この本の中で老いをこのように綴ります。〈現在の日本の死因の一位は「がん」であることは誰でも知っています。二位は「心臓疾患」であることも知っていると思います。それでは三位は?と問われてすぐに「老衰」と答えられる人は少ないでしょう。(中略)私が学生の頃は死亡診断書の死因に老衰と書くことはありませんでした。「人がなんの病気もなしに純粋な老化だけで死ぬなんて馬鹿も休み休み言って欲しい」と医者は考えていました。(中略)世界で最も早く超高齢化社会になっている我が国において、老衰が増えるのは極めて自然だと思われます。将来、老衰が死因の一位になる可能性もあります。我々老年科医の究極の目的は、老衰が純粋に老化の果ての死の原因になることであります。〉この思いが今回のエッセイのタイトルによく表れていると思います。老いてますます筆の冴えるエッセイの数々。同窓会の書架で閲覧できます。